私たちの多くが幼い頃から親しんでいる画材のひとつである色鉛筆。
塗り絵をするときにもよく使われる画材ですね。
今回は管理人まきみやが祖母のために色鉛筆を購入した際に調べたこと、実際に祖母に使ってもらった結果などまとめてみました。
いろいろな色鉛筆
管理人まきみやの祖母も色鉛筆で脳トレのマンダラ塗り絵を塗っています。
この色鉛筆ですが「水性色鉛筆」と「油性色鉛筆」の2タイプがあります。
さらにメーカーやブランドによって芯の硬さや使い心地も異なります。
価格も安価なものから高価なものまで様々です。
手持ちの色鉛筆を並べてみました。上から下記の順で並べています。
- 三菱鉛筆 色鉛筆880(油性)
- 三菱鉛筆 硬質色鉛筆(油性)
- 三菱鉛筆 ユニカラー(油性)
- 三菱鉛筆 ユニ・アーテレーズカラー(油性)
- スタビロ カーブオテロ(水性)
いろいろ種類があるのでどれを買えば良いのか迷ってしまいますね
油性色鉛筆と水性色鉛筆の違い
まず、油性色鉛筆と水性色鉛筆の違いについて見ていきましょう。
油性色鉛筆
油性色鉛筆は顔料とワックスを練り合わせて作られます。
その名の通り、芯材に油脂を含んだ色鉛筆です。
紙への定着が良く、重ね塗りが得意なので色を塗り重ねて混色できます。指などでこすって色を混ぜることも可能です。
混色がしやすく、発色が良い
油性色鉛筆は重ね塗りしやすく、色が鮮やかです
水性色鉛筆
水性色鉛筆は水溶性の顔料を使用しています。
水を含ませた筆でなぞって溶かすことで水彩画のような優しい表現ができます。
乾いた状態では重ね塗りや混色がしづらいですが、水に溶かすことで混色できます。
水に溶かすことで水彩タッチにできる
水性色鉛筆は水に溶かすことで水彩画のような風合いにできます。発色は油性色鉛筆ほど良くありません。
どちらが塗り絵向き?
それぞれ異なる特徴を持つ油性色鉛筆と水性色鉛筆。さて、どちらが塗り絵に向いているのでしょうか。
・・・一口に油性、水性と言ってもメーカーや商品により使用感は違いますし、塗り絵の仕上がりにも個人の好みがあるでしょうから一概にどちらが良いとは言えませんよね。
ですが、これまであまり画材に触れたことがない方だと油性色鉛筆がおすすめです。
水性色鉛筆は水で溶かすのでひと手間多くかかり、初心者にはハードルが高いかもしれません。
水性色鉛筆でも水を使わずに塗ることもできますが、それだったら最初から油性色鉛筆を使った方が発色も鮮やかでキレイなので その方が良いでしょう。
私が祖母のために色鉛筆を買ったときも悩みましたが、やはり最初は油性色鉛筆をプレゼントしました。
その後、祖母が色塗りに慣れた頃、水性色鉛筆を筆で溶かす作業も楽しめるかもしれないと思い水性色鉛筆も手に入れました。
どちらも手に入れた結果・・・結局のところ祖母は油性色鉛筆の方をよく使っています。
筆で塗った色を溶かす作業も面白がっていたのですが、お気に入りは油性色鉛筆です。
高齢者の場合は色の見え方も衰えてきますので、鮮やかな発色の油性色鉛筆が塗りやすく仕上がりに満足できるのかもしれません。
高齢者は白内障で目のレンズが黄色く変色したり、視神経が衰える等の影響で色の見え方が変わってくるそうです。淡い色は見え辛いかもしれません。
軸の形の持ちやすさ
未発達な子供や手先の器用さが衰えてきた高齢者の方は丸い軸の色鉛筆が持ちにくい場合があります。
そんなときは六角形の軸の色鉛筆がおすすめです。
鉛筆の軸は六角形より丸形の方が芯の保護に優れています。そのため色鉛筆の芯は普通の鉛筆より折れやすいため丸い軸が多く使われてきました。
最近では技術の進歩で芯が折れにくくなっており、六角形の色鉛筆も増えてきているようです。
油性色鉛筆より水性色鉛筆に六角形のものが多い印象です。
色数はどのくらいが良いか
色鉛筆の色数は少ないものは12色から、多いものだと150色以上といろいろなセットがありますね。
バリエーションが多いのでどのくらいの色数を選ぶのが良いのかも悩みどころです。
例えば自分用の色鉛筆を買うのなら「じっくり取り組みたいから最初から色数が多いものを選ぶ」などできますが、高齢者にプレゼントするとなると話が少し違ってきます。
私が祖母に色鉛筆を用意したときに考えたことは次の2つでした。
・色数が多いと色選びに迷ってしまうかも
・飽きてすぐに使わなくなってしまうかも
そんな心配があったので最初は36色セットを選びました。
色への感受性は個人差があることですが、一般的な初心者の場合は24色~36色くらいから始めるといいのではないでしょうか。
高価なものと安価なものの違い
色鉛筆を選ぼうとすると安価なものから高価なものまでいろいろあり、値段にかなり幅があることに気がつきます。
値段によって品質が違うのだろうなという想像がつきますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
品質はメーカーによって異なりますが、一般的に次のような違いがあるようです。
大きな違いは「顔料の濃度」
高価な色鉛筆ほど顔料の濃度が高く、安価な色鉛筆では顔料が少なくなっています。
色鉛筆の芯に含まれる顔料は多いほど発色が良く、耐光性があります。
高い色鉛筆ほど色鮮やかに塗ることができ、作品を保管していても色褪せにくいということですね。
顔料の種類や配合も違う
値段が高い色鉛筆では発色の鮮やかさや色の深みを出すために顔料の種類や配合比率も細かく調整されています。
そのため重ね塗りしても色が濁りにくく、美しい色彩表現ができます。
芯の硬さにもこだわりが
高価な色鉛筆では芯の硬さもこだわって作られています。
滑らかな描き心地が得られるよう、ほど良い柔らかさのものが多いようです。
まとめ
今回は色鉛筆についてまとめてみました。
高価な色鉛筆についてもご紹介しましたが、個人的には脳トレ塗り絵にプロ仕様の色鉛筆は必要ないと思っています。
ご本人の塗り絵への興味が深まり、もう一段本格的に取り組みたいとなったときに検討されるのが良いのではないでしょうか。
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