耳が遠い高齢者にテレビを楽しんでもらうには?補聴グッズを試してみた

耳が遠い高齢者にテレビを楽しんでもらうには?

管理人まきみやの祖母は耳が悪く、大きめの声で話さないと聞こえないこともしばしばあります。
テレビの時代劇や歌番組が好きでよく見ていたのですが、耳が悪くなるにつれてあまり見なくなってしまいました。字幕は表示させていても、聞こえが悪いといまいち楽しめないようなんですよね。歌番組なんかは特に。

祖母があきらめて「もうテレビはつまらない」と話すのが寂しくて、なんとか再びテレビを楽しんでもらおうといろいろ試してみました。今回はその結果をご紹介したいと思います。

聞こえを補うデバイス

単純にテレビの音を良く聞こえるようにするというだけならテレビの音量を上げれば良いですよね。
実際に祖母は田舎で一人暮らししていたときは爆音でテレビを見ていたようなのです。
それが今は同居になり、隣近所の迷惑があるのでテレビの音量を上げられなくなってしまった・・・という状況です。

そこで、近所迷惑にならないようにテレビの音を祖母へ伝える手段として試したものが以下の3つです。

  1. ヘッドホン
  2. イヤホン
  3. 手元スピーカー

結論から言うと、祖母にとってはヘッドホンが一番のお気に入りとなりました。

1. ヘッドホン

最終的に一番のお気に入りとなったヘッドホン。
すっぽり耳が包まれて良く聞こえるので没入感があって良いようです。
歌番組ではご機嫌でリズムをとったり一緒に歌ったりしています。
生き生きと歌を口ずさんでいる姿を見ていると、こちらも楽しくなってきます。

ヘッドホンは締め付けが強いと痛くなってしまいます。あらかじめ頭より少し大きめのものに挟んで放置し、適度に緩めてから使用するといいですよ。

ヘッドホンのデメリット

「環境によっては一緒に同じ番組を楽しめない」

我が家のテレビはヘッドホンとテレビのスピーカー、それぞれから音声を同時に出力できるので一緒にテレビを見ることができますが、同時出力に対応していないテレビだとヘッドホンを挿すと他の人は音が聞こえなくなってしまいます。

ヘッドホンのメリット

「イヤホンジャックに挿せば聞こえるシンプルさ」
バッテリーの充電や電源ボタンでの起動、bluetoothの同期などは必要ありません。
ただコードをイヤホンジャックに挿してヘッドホンを頭に乗せれば聞こえるので祖母一人でも準備できます。

我が家ではテレビのイヤホンジャックにオーディオ延長ケーブルを挿しています。そして祖母の椅子の近くに延長イヤホンジャックを設置して、自分で挿せるようにしてあります。

2. イヤホン

ヘッドホンと似たようなものですが、イヤホンも試してもらいました。
使用したイヤホンは耳に入れるタイプと耳掛け式の2種類です。
耳に入れるタイプは違和感からすぐに嫌がっていました。
耳掛け式の方はそれほど嫌な感じはしないようでしたが、それよりはヘッドホンの方がいいとのことでした。
ヘッドホンが重く感じる方は耳掛け式のイヤホンの方を好まれるかもしれません。

3. 手元スピーカー

テレビの音をすぐ側に置いたスピーカーから鳴らしてみたのですが、これも祖母の反応はイマイチでした。
小さくて非力なスピーカーを使用したせいで聞こえが悪かったのかもしれません。

満足できるスピーカーが用意できれば反応が違っていた可能性があります。

今後試してみたいもの

骨伝導イヤホンと軟骨伝導イヤホン

耳の周りの骨を振動させて音を聞くことができる骨伝導のイヤホン。
少し導入を検討したのですが、骨伝導の性質上、骨に押し付ける必要があるので圧迫感があるかもしれないと思ってやめました。
最近は軟骨伝導のものが出てきています。
こちらは従来の骨伝導とは違って、軟骨の振動で音を聞く新しい方式です。
骨伝導のような圧迫感がないということなので、軟骨伝導はそのうち試してみたいと考えています。

ネックスピーカー

首にかけるタイプのスピーカーです。
これは構造上音漏れが大きいらしいのですが、家でのテレビ視聴なら問題ないですね。
ただ、ずっと首にかけていることが気になってしまわないか心配で試していません。
軽量であまり気にならなそうなものが出ているようなので、機会があれば試してみたいです。

まとめ

今回は祖母に試した&試したい補聴デバイスについてお伝えしました。
お一人お一人聞こえ方も装着感の好みも違うでしょうから一事例として見ていただけると幸いです。


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